エタノールを使った掃除について
なんだか梅雨のころよりもジメっとした湿気を感じる今日この頃ですが、
暑さとしてはしっかり夏ですね。
今日はエタノールを使用した掃除についてお話したいと思います。
キッチン以外でも使えます。
今までは厨房やキッチンと言った調理の現場で多く使われてきましたが
使い方に気を付ければ通常のお掃除にももちろんご使用いただけます。
消毒用エタノールで濃度が70~80%のものを使用すれば除菌効果もあります。
主な注意点としては
・使用前後は火器を使用しない。
・電気製品等の掃除に使用する際には電源を切りプラグを抜く。
・換気をよくする。
普通のお掃除の時と大きく変わりません。
エタノールには油を溶かす作用がありますのでキッチンまわりの掃除に重宝されます。
ただし、料理用の油や食品の油のみならず、人から出る油(皮脂)にも作用しますので、長時間使用したり肌の弱い方はビニール手袋をする等、手をしっかり保護してください。
因みにゴム手袋だとゴムの成分にエタノールが反応してベタついたりしますのでビニール手袋を推奨致します。
電化製品の中には、エタノールでの掃除が不可の物もありますので事前に説明書でご確認ください。
可能な物でもエタノールを使った後はよく揮発させましょう。
エタノール濃度が70~80%のものですと水分が残っていることもありますので、
心配な場合はよく乾拭きしてください。
キッチン以外では、ドアノブやスイッチ類のよく触れる部分の掃除に使用できますが、
直接かけるのではなく乾いた布にスプレーしてから拭くようにしましょう。
スイッチの隙間に水分が入り込むのを防ぐためです。
これはリモコンやキーボードと言ったボタンや隙間のあるものの掃除すべてに言えます。
このブログを始めた最初のころにパソコン周りの消毒について書いたことが
ありますが、キーボードの材質によっては印字やコーティングをはがしてしまう可能性もありますので、そちらもお気を付けください。
使用できないもの
・白木を含む木製品
・ゴム素材
・本革・人工皮革
一般的には上記の製品はほとんどエタノールの使用は出来ないと思ってもらった方がよいです。
木製品も特殊な加工が無い限りはエタノールで拭き続けると、色あせしたり表面のニスが剝がれてきたりします。
白木だとエタノールがしみ込んでシミになる恐れもあります。
本革・人工皮革も色落ちや皮革のヒビワレ原因になる可能性があります。
お財布やバッグは外で使用するし、掃除や消毒もしっかりしたいという気持ちは大きいですが、
私は過去にうっかりアルコールウエットティッシュで本革の財布を拭いて、
色落ちさせてしまい悲しい思いをしました。
無水エタノールならすぐに揮発するので大丈夫という方もいらっしゃいますが
ダメージは少しずつ入るので個人の責任でご使用ください。
なんでもそうですが、過度に掃除や消毒しすぎるのもよくないです。
コロナ禍の真っ最中だった頃に生活用品の企画製造をされている会社の方の
インタビューで「今、世の中にある製品のほとんどは頻繁に清掃・消毒されることを想定して作ってはいない」という言葉がありました。
あの頃から2年程経ちましたが、製造の方法や商品の耐久について大きく変わったところは
ほとんどないと思います。
再び感染者数が増加する中、清掃・消毒はもちろん大切ですが、
自分の手洗い等も含めて色々な方法を併用していくことが大事だなと改めて感じました。