次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水
2月は逃げていく・・・という言葉もありますが、他の月よりも日にちが少ないので特にそう感じますね。
弊社は2月が決算月なのでこれから少しあわただしくなります。
本日はノロウイルスについての記事の時にも少し触れた、
次亜塩素酸ナトリウム(ソーダとも言います)と次亜塩素酸水について、特性と使用についてです。
これらは一時期、消毒や除菌について話題になったので覚えている方も多いと思います。
名前が似ているので混同されやすいですが、
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは別物です。
ごくたまにお問合せをいただきますが、
次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めても次亜塩素酸水にはなりません。
ちなみに、次亜塩素酸ナトリウムと言われるとピンと来ない方もいると思いますが、
塩素系漂白剤やプールの塩素と聞けばなんとなく想像できるのではないでしょうか。
違いとは何か??
次亜塩素酸水 | 次亜塩素酸ナトリウム | |
弱酸性 | 液性 | 強アルカリ性 |
なし | 漂白作用 | あり |
有機物に触れると 活性が低下 |
特徴 | 腐食性・刺激臭がある |
簡単に言ってしまえば上記のとおりになります。
逆に共通している点については
・物に対して使用できる。
・紫外線に弱いため、遮光性のあるボトルを使用し開封後はなるべく早く使い切る。
などになります。
次亜塩素酸水の使用について
濃度によりますが、大体の次亜塩素酸水はそのままで洗い流しや拭き掃除に使用できます。液性も弱酸性と人の肌に近い性質があるので、手などに優しいとされています。
ただし、有機物に触れると活性が低下するので、使用したいものに汚れなどがある場合は
あらかじめ汚れを取ってから使用すると効果が高いです。
この性質のため、洗った物は乾燥後にそのまま使用できますが、食器などに使用して気になる場合は水道水で流してから使いましょう。
また、製造されてから使用期限までが短いので、開封後はなるべく早く使い切ることを
おすすめします。
次亜塩素酸ナトリウムの使用について
こちらは、強アルカリ性の危険物となり肌に触れるとやけどのような状態になることがあります。使用の際には、保護メガネやマスク、手袋を着けて使用しましょう。
また正しい分量で希釈を行わないと、変形や変質、布製品であれば穴が開いたりすることも
ありますので製品の説明書きをきちんと読んでから希釈して使用しましょう。
強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムは、酸性の液体やエタノール(消毒用も含む)と混ざると塩素ガス等の有害物質を発生させ、大変危険ですので特に注意して扱いましょう。
拭き掃除などでアルコール消毒と併用したい場合は、アルコールが揮発したことを確認してから、あるいは時間をおいてから使用すると良いと思います。
過去に事故になりかけた例としては、
キッチンで塩素系漂白剤でふきんを消毒している洗い桶に誤ってお酢(酸性)を
こぼしてしまいガスが発生しかけた!なんていうこともあったそうです。
お酢やお酢の成分が含まれている掃除用品もありますので、使用する際には十分に注意してください。
こちらも希釈した液体は有効成分が揮発していくので、一度に使い切る分を希釈するか
どうしても保存しておきたい場合は、遮光性のあるボトルに入れて冷暗所に保存し、なるべく早めに使用しましょう。
さいごに・・・
国や自治体からも注意喚起が出ておりますが、どちらの製品も空気中への噴霧などによる殺菌消毒効果は得られないとされており、呼吸によって人体に入り込むと有害性があります。
絶対に加湿器や空気清浄機に入れて使用しないでください。
あくまで物に対する除菌や消毒効果のあるものです。
正しい情報を得て、正しく使用すればきちんと効果を発揮してくれます。
弊社ではどちらの製品も取り扱っております。
業務用が中心ですので、どうしてもサイズが大きくなってしまう関係上
オンラインショップには今のところ掲載しておりませんが、ぜひお問合せ下さい。
※次亜塩素酸水は精製されてからの使用期限までが特に短いため、ご注文を受けてからメーカーに発注を行っておりますので在庫はおいておりません。ご了承下さい。