ノロウイルスにご注意!
前回、前々回とアルコール消毒について書かせていただきました。
今回はこの時期に流行しやすい別の厄介なウイルス、ノロウイルスについてお話します。
ノロウイルスとは
ノロウイルスは感染すると激しい腹痛や下痢、嘔吐、発熱など症状がある感染性胃腸炎で
重症化しやすい高齢者や幼児は特に注意が必要です。
ノロウイルスの感染経路は大きく二つになります。
・経口感染:ウイルスに汚染された食品を介する感染(食中毒)
・接触感染・飛沫感染・空気感染:感染者からウイルスが移ることによる感染。
予防と対策
経口感染は、食品を中心部までよく加熱し、調理器具もきちんと消毒することで
かなり防ぐことが出来ます。一般的には食品の中心温度が85℃以上で2分以上の加熱、
調理器具等も同じ温度と時間で加熱・煮沸することが望ましいとされています。
貝類などは特にノロウイルスを溜めやすいとされています。
お鍋のおいしい季節、海鮮系のお鍋を食べる時はちょっと意識してみてください。
食中毒菌には塩素系漂白剤を使用した消毒の方が効果が大きいですが、
調理器具等の金属製品や木製品に対してはその特性上使いづらいことがあります。
今までアルコール消毒は食中毒菌には効かないと言われてきましたが、
効きづらいというのが正しく濃度が75%以上の物であれば
1度拭いてから15秒ほど経った後にもう1度拭く2度拭きが有効と言われています。
感染者の嘔吐物や便を処理する際には、使い捨てのビニール手袋やエプロン等を使用して、
直接触れないように処理することが大切です。
汚れてしまった衣類やタオルは大きな汚れを取ったあとに、塩素系漂白剤を薄めたものに浸して
全体の消毒を行った後に洗濯します。
6%濃度の塩素系漂白剤なら250倍程に薄めれば大丈夫です。
素材によっては、漂白剤と相性の悪いものもありますので、
商品の説明書きを確認した上で使用してください。
汚れてしまった床や壁も同じように消毒出来ますが、こちらも素材によっては傷める原因と
なりますのでアルコールと併用して消毒をすると良いと思います。
また、感染者の症状がおさまっても、その後1週間ほどはウイルスが排出されるので
油断せずに掃除などは行ってください。
最後に
強力なノロウイルスですが、いざという時のために対処法を知っておくと安心ですね。
食中毒の情報、より詳しい対処法はお住いの自治体の保健所のHPなどにも掲載されているので
そちらもあわせて確認してみてください。